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薬学部のある大学の選び方

薬学部のある大学は数多くあります。偏差値はもちろんですが、その他にどのような判断基準を持てば良いのか分からない方もいるでしょう。

ここでは、薬学部への進学を考えている方のために大学を選ぶにあたってチェックすべきポイントを3点紹介します。

国家試験対策を行っているかをチェックする

薬学部の基本的なカリキュラムは、大学で大きく異なるわけではありません。ただし、大学によっては薬剤師よりも研究者の養成に力を入れていることもあるので、国家試験の受験対策を行っているかどうかを確認しましょう。

国家試験対策を専門としている教授がいる、または国家試験で高い実績を持つ大学は、国家試験対策もしっかり行われていると考えられます。

偏差値が高ければ良いわけではない

薬剤師を目指すのであれば、薬剤師国家試験に合格することが目標となります。偏差値が高い大学であれば合格率は高いと思うかもしれませんが、一概にそうとは限りません。

大学を選ぶときには、偏差値だけでなく薬剤師国家試験の合格実績・合格率についてもチェックしておきましょう。

大学が公表している合格率もありますが、これは学年全員が受験しているとは限らず、合格が見込める学生だけを受験させて合格率を高めている可能性もあるので注意が必要です。

より正確な合格実績・合格率を知るためには、厚生労働省が公表している「薬剤師国家試験大学別合格者数」を確認しましょう。このとき、大学における毎年の入学者定員と国家試験受験者数がどのくらい差があるかを見れば、その大学でどのくらいの人が受験しているのかを知ることが出来ます。

更に、国家試験の受験者数を入学者定員で割ることで、その大学の薬学部に進んだ人全体の国家試験合格率を算出することもできます。

教授陣の質を見る

大学に在籍している教授陣について調べることも大切です。世界的に有名な教授がいる、その分野で実績を持つ教授がいるという大学は、その肩書や知名度から優秀な学生が集まる傾向にあります。

大学の知名度、価値が高まることになり、そこに通ったこと、その教授に学んだことは良い経験になるでしょう。

また、優秀な教授がいる大学はそれだけ教育システムや研究体制が整っているとも言えます。

その大学の研究室もチェック

薬学部は、大学によってどのような研究室があるかが異なります。ここで確認したいのが、将来の目的に沿う研究室があるかどうか、専門としている教授がいるかという点です。

薬学部卒業後の進路としては、以下のものが挙げられます。

大学によって強い研究室や、教授の推薦をもらうことで選考に進める企業があるケースもあります。大学ホームページには各研究室の紹介や講師の実績などが紹介されていることもありますので、ぜひチェックしておきましょう。

充実した設備があるかをチェック

薬剤師になるためには、様々な実習が必要となります。実習を行うために十分な設備があるかどうかも、大学選びのポイントになるでしょう。

実務実習を行うための設備としては、以下が挙げられます。

このような設備が充実した大学は、学内で効率的に実習ができます。

すべての設備が大学にない場合でも、大学附属病院がある、提携している病院があるなどで実習環境が整っているかを確認しておくと良いでしょう。

他にも、薬用植物園や動物実験施設、大規模実習室の有無について確認しておきたいですね。

少人数教育の実施についても要確認

少人数制を取り入れている薬学部では、学生1人ひとりの知識・技術を効果的に向上させるだけでなく、学習面や学生生活に対して教員による手厚いサポートが受けられるメリットがあります。

また、少人数制によって学習状況や進路状況を把握することで、国家試験合格率を高めることにも繋がります。大学を選ぶときには、少人数教育の有無についても確認してみましょう。

薬学部は偏差値だけではなく
国家試験合格率などもチェックして選ぼう

偏差値が高ければ良い大学とは限りません。大学選びに偏差値は重要なポイントとなりますが、その他に見るべきポイントを考え、しっかりと押さえておきましょう。

薬学部を選ぶときには、まず薬剤師国家試験を目的とするのか、研究者になるのを目的とするのかによって選び方が変わってきます。国家試験合格率や教授陣の経歴・実績、そして設備の充実さなど、自分の目的に合わせたポイントをチェックして大学を選ぶ事が大切です。

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