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薬学部とバイオサイエンス学部の違い

薬学部について調べていると、医療や製薬の分野での活躍が期待できる学部としてバイオサイエンス学部を目にすることがあるかもしれません。ここでは、薬学部とバイオサイエンス学部で学べる事にどのような違いがあるのか、就職先についてどのような選択肢があるのかをご紹介します。

薬学部とバイオサイエンス学部の学びの違い

薬学部は薬物治療や薬の製造・開発のための薬学を中心に、生命科学や有機化学・薬化学・免疫学・微生物学・分子生物学などについても学習します。

薬学部には6年制と4年制があります。6年制では薬学部薬剤師の免許取得が目標となり、4年制では薬学の研究者を目指します。薬剤師になりたいのであれば6年制の薬学部に通わなければいけないのです。

バイオサイエンス学部は、微生物や植物、動物などを分子レベルで解明・研究します。バイオサイエンスで利用されている技術がバイオテクノロジーで、医療や臨床検査、医薬品の開発などに活用されています。バイオサイエンス学部は大学によって更に植物、動物、細胞などに分類され、専門的に学んでいきます。

また、大学によってはバイオサイエンス学部ではなく農学部や理工学部にバイオサイエンス学科が設置されています。バイオサイエンス学部やバイオサイエンス学科が設置されている大学は全国でも限られています。

薬学部とバイオサイエンス学部はどっちが忙しい?

薬剤師を目指す6年制の薬学部に通う場合、必修科目が多く、授業時間も詰まっているため他の学部と比較しても忙しいと言えます。薬局や病院での5ヶ月にわたる実習があるのも特徴です。これは、どの大学の薬学部に進学しても変わりません。

バイオサイエンス学部は4年制です。1・2年次には生物・物理・化学の基礎を学び、3年次から研究室に所属することが多いのですが、大学によっては1年から実験や実習を必修としているところもあるため、サークル活動やバイトに充てる時間が十分に確保できないこともあります。

薬学部と違い希望する大学や研究室によってカリキュラムが大きく異なるので、まずは希望する大学の詳細をしっかりと調査することが大切です。

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薬学部とバイオサイエンス学部の就職の違い

薬学部とバイオサイエンス学部ではどのような就職先が候補となるのでしょうか。

薬学部は薬剤師免許を取得すると、薬剤師として働けます。就職先としては、病院や薬局、ドラッグストアだけでなく、公務員などの行政で働くこともあります。また、4年制の薬学部を卒業すると研究職として医薬品メーカーや化粧品メーカーが就職先として挙がってきます。

バイオサイエンス学部は幅広い分野で活用される学問なので、卒業後は大学や研究機関、企業、医療分野、食品・醸造系、農業・畜産・水産系の分野で、研究員や調査員・環境コンサルト、臨床検査技師や細胞検査士、品質管理・品質検査を行う、指導員として働くだけでなく、データ解析などIT系で働くなど、幅広い選択肢があります。

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