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「薬学部はやめとけ」と言われるほどきつい?

薬剤師として将来働く自分。想像するだけで楽しみになります。そんな中「薬学部はきつい!」という噂があるのも事実です。今回は、その理由を探っていきます。

薬学部がきついという学生の声

キャンパスライフは勉強の日々?

学費問題も忘れてはいけない?

薬学部での勉強量は、相当なものであることが分かります。6年間でかかる費用も、あらかじめ家族と相談しておきましょう。学費問題が無事に解決すると、残るは学習面です。

「薬学部はやめとけ」と言われる理由は?

必修科目が多い

大学では選択授業を自分で組み、時間割次第では平日を休みにできる学科や学年があります。しかし、薬学部の1~2年生は特に平日休みを取るのは困難です。生化学・物理学・薬理学・免疫学・微生物学…挙げだしたらキリがないほどの科目が、すべて必修だからです。また、6年制導入と同時に始まったのが、

という名の、薬学共用試験と呼ばれる課題です。CBTで今まで学んだ知識を問われ、OSCEでは現場に出るにあたり、調剤や投薬といった技能を評価されます。

試験結果によっては…

5年生で病院・薬局の実習に行くためには、CBTとOSCEの両方とも必ず突破する必要があります。片方でも落としてしまうと、進級に関わる問題です。もちろん国家試験の受験資格も与えられません。臨床の現場で薬剤師として働くのが、夢のまた夢となってしまいます。

こういった事態を避けるためにも、必然的にある程度の勉強量は必要です。

定期試験で進級が決まる

次の学年へ進級できるかどうかは、定期試験の結果で判断されます。そしてこの定期試験の難しさこそが、学生を悩ませる原因でもあります。試験1週間前から準備したところで、到底間に合いません。そこまで定期試験が難しい理由は、将来薬剤師として働く自分を想像してみると分かります。

薬剤師は薬のプロです。現場に立ったその瞬間から、患者さんはもちろん医師・看護師をはじめとする医療関係者にも情報提供を行う義務が生じます。大学のとき嫌いな分野だったから知らない。新しい薬の作用機序は、まだ勉強していない。なぜこの薬が処方されているのか分からないが、医師が出しているのだから問題ないだろう。

このような薬剤師に、薬をもらいたいと思う患者さんはいません。一緒に働きたいと思う医療従事者もいません。卒業までに、薬学的管理をはじめ、幅広いスキルを身に着ける必要があります。

定期試験が難しく設定されているのは、このような理由が背景にあります。

では、どのように定期試験を乗り越える?

定期試験に向けて早めに対策を始めるのは必須です。遅くとも1か月前には準備を開始しましょう。サークルの先輩や友人から、試験の過去問をもらえると、勉強を有利に進めることができます。

同じクラスの仲間と、情報を共有し合いながら一緒に試験対策をするのもオススメです。「がんばっているのは自分だけじゃない!」とモチベーション維持にもつながります。

そして、苦手な分野でも最後まであきらめずに勉強に取り組むことが大切です。

アルバイト・サークルの優先率が低め

キャンパスライフといえば、アルバイトでお金を稼いだり、サークルで新しい友達を作るのも楽しみの一つ。しかし、そんな楽しみに時間をとりすぎると、定期試験で簡単に落とされてしまいます。

大学生活の一番の目的は、やはり自分の将来のため。アルバイトやサークルに費やす時間は抑えておく必要があります。薬学部生の勉強量の多さを考慮し、薬学部専用のサークル・部活を設けている大学もあるので、大学のホームページでチェックしておくのもおすすめです。

アルバイト生活も充実させたいのなら…

それでもやはり、一度しかないキャンパスライフを充実させたいのであれば、試験勉強の期間だけでも頻度を減らす等、アルバイトのシフトをうまく組むという手もあります。また、試験前の負担を少しでも減らすために、毎日コツコツ勉強しておくことも大切です。

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