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薬学部と栄養学部の違い
将来進むべき進路として、薬学部に進むべきなのか栄養学部に進むべきなのか悩む方もいるでしょう。今回は、薬学部と栄養学部の違いをご紹介します。
薬学部と栄養学部の学びの違い
進路先を決める際に薬学部と栄養学部のどちらに進学すべきか迷う方も決して少なくありません。具体的に栄養学部ではどのようなことが学べるのでしょうか? 栄養学部で取り扱う栄養学は、私たちがよりよく生きるための食を追求する学問です。栄養と健康との関わりなどについて研究し、食を通じて人々の健康維持や医療分野に役立てることを目的としています。 具体的には、栄養全般の基礎を学部基礎栄養学、食品の品質や衛星について学習する食品科学、食品栄養学、病気と栄養との関係を学習する臨床栄養学などを中心に学びます。
栄養学部で学んだ内容は、私たちの社会生活の様々な場面で生かされています。例えば学校の給食の献立は、育ち盛りの子どもたちに必要な栄養素を考えて作られていますし、病院で患者さんが食べる病院食は、病人の体に合わせて回復につながる献立が考えられています。スポーツ選手の体づくりにおいても食事のコントロールは欠かせないものであり、食品の開発でも栄養学を学んだ人が活躍しています。 一方、薬学部では主に薬学を学びます。国家資格である薬剤師を目指すために、薬に関する研究や薬事についての実践的な学習など綿密なカリキュラムが組まれています。もちろん薬学だけでなく、有機化学や薬化学、生物学、物理学など専門的知識を幅広く学習できる環境が用意されています。無事卒業すると、薬剤師国家試験の受験資格を取得できます。
薬学部と栄養学部はどっちが忙しい?
薬学部の学習期間は6年間です。病気や薬に関する専門的な知識の学習だけでなく将来国家資格である薬剤師の試験の国家資格を取得するために必須となる薬学実務実習を行います。必然的に学習する量は多くなり、日々の学生生活は忙しくも充実したものとなるでしょう。
栄養学部も栄養に関する基本的な知識や実践的な学習を行います。しかし学習期間は4年間であり実務実習の中身も学校によりさがあることから、栄養学部の学生生活は薬学部ほど忙しいとは言えないでしょう。
薬学部と栄養学部の就職の違い
薬学部の就職先としては、製薬会社や化粧品メーカーなどの一般企業に、調剤薬局やドラッグストアへの就職、食品メーカーへ就職する方も多数おられます。
栄養学部の卒業生の就職先は多岐に渡ります。多くの方は保育園・幼稚園、小・中学校、一般企業や給食センターなどに就職し栄養管理を行います。また食品メーカーなどで食品の企画・開発や品質分析を行う方もいます。飲食業界に進みレストランや食品ブランドのプロデュースや販売促進PRなどを手がける方、フィットネスジムやプロスポーツチームに就職して会員や選手の栄養管理を行う方もおられます。
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