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薬学部と農学部の違い

将来は、食品に関連した仕事に就きたい!と考えていると、薬学部に進むべきか農学部に進むべきか迷ってしまうこともあります。今回は、薬学部と農学部の違いをご紹介します。

薬学部と農学部の学びの違い

進路先としてよく薬学部と迷われる農学部では、どのようなことが学べるのでしょうか。まず、農学部では、農業や食べ物に関連することを学部専門の課程としていることがほとんどです。たとえば、農作物の栽培方法について学習・研究したり、農業経営や農業支援に関する授業では、農業と社会との関わりを考えたりします。これらだけでなく、資源生物科学や応用生命科学、またバイオ技術などに関する研究など、食品に関する知識を獲得し、研究できる授業が多いです。大学によって、食品衛生管理者などの資格を取得できます。

一方、薬学部では主に薬学を学びます。薬に関する研究や薬事についての実践的な学習など、薬剤師を目指したカリキュラムが組まれています。もちろん薬学のみならず、有機化学や薬化学、生物学、物理学など幅広く学習することで、食品関連の業界でも知識を活かすことができるでしょう。薬剤師国家試験の受験資格を取得できます。

薬学部と農学部はどっちが忙しい?

薬学部と農学部で迷ってしまいますが、勉強はもちろん大学生活も充分に楽しみたいですよね。絶対に薬剤師になりたいと決まっているのであれば、薬剤師国家資格を取得しなければならないので、薬学部に進む必要があります。ただ、薬剤師以外の選択を考えている場合は、薬学部でなくても薬に関係した仕事に就職できます。たとえば、MRと呼ばれる薬剤専門の営業であれば、文系でも就職可能です。

農学部であっても薬学部であっても、どれくらい力を入れて勉強するかは自分次第です。また、学部の違い以上に、大学それぞれの差も大きいです。レベルの違いや校風の違いによってもかなり差があり、さらにゼミなどによっては農学部に入っても農業に関連する学習をしない場合もあります。自分のやりたい学びに向けて、入学したときのズレがないよう、ぜひ学校の掲げる理念や学生の雰囲気も見てみてください。

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薬学部と農学部の就職の違い

農学部の卒業生には、やはり食品業界への就職が人気です。あるいは、意外に感じるかもしれませんが、製薬会社への就職も少なくありません。農学部での化学や生物、バイオ研究を通して得た学びを製薬での研究に活かすことができます。加えて、MRへの就職や公務員として農業・食品に貢献している人も多いです。

一方、薬学部の就職先は非常に幅広く、薬剤師として調剤薬局やドラッグストアへの勤務はもちろん、製薬会社のほか化粧品メーカーなどの一般企業に勤めて、薬学部での学びを活かしている卒業生も数多くいます。また、食品メーカーへの就職も人気です。近年の健康志向から、薬学的観点を持った安全管理者の需要が高く、薬学部出身者はかなり重宝されています。

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