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薬学部に向いている人と向いていない人
将来の夢は人それぞれですが、大人になって現実的に考えていく上で向き・不向きを踏まえて考え直す方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、薬学部にはどのような人が向いているのか、という観点から、向き・不向きを判断するポイントを紹介します。
薬学部に向いている人は?
薬学部は難易度が高いですが、その分社会貢献度や給与水準の高い薬学関係の仕事を目指すことができる学部です。そんな薬学部には、どんな人が向いているのかを紹介していきます。
地道にコツコツと勉強できる人
薬学部は短大の2年・通常の大学の4年を上回り6年間と長期にわたって通学し勉強しなければなりません。生活のほとんどを勉強時間に消費することにもなりますので、とにもかくにも地道にコツコツと勉強をする必要があります。学歴のために大学に入学する場合などは、受験にさえ合格すればあとは単位だけ気を付けて、勉強はそんなにしなくても卒業できることもありますが、薬学部はそんな簡単に行きません。入学から卒業までを休む暇なく勉強し続ける。これができる人が、薬学部に向いているといえるでしょう。
他人の生活を気にしない人
上述の通り、薬学部はずっと勉強しなければいけない学部です。そのためプライベートに割く時間は、地元の友達や他の学部の同級生などに比べると圧倒的に少なくなってしまうでしょう。テスト期間にはいつも以上に追い込まれ、たくさん勉強しなければならなくなります。最近ではほとんどの人たちがSNSをやっていると思いますが、日々の投稿で友達の近況が見られると思います。もしかしたら楽しそうに遊んでいるかもしれません。それを見た時にうらやましくなったり妬ましく思っていると勉強にも身が入らなくなってしまうでしょう。そのため、他人の生活は他人の生活、自分の生活は自分の生活と気持ちの整理ができる人が向いているといえます。
コミュニケーション能力がある人
勉強、勉強、勉強で過ごす6年間ですが、実はコミュニケーション能力も必要です。特に薬学部においては「サバイバル学部」ともいわれていますが、情報をもらえるということが非常に大きな武器となるのです。縦の繋がりや横の繋がりが広いと、さまざまな情報を調達することが可能になります。テストやレポートを突破するためのヒントをより多く掴み、効率よく勉強を進めていくためにもコミュニケーション能力がある人の方がうまくいきやすくなります。反対に、留年や休学が多くいつ卒業ができるか分からないような学生は独りぼっちでいる傾向があるようです。
薬剤師への強い執念がある人
厳しい戦いを勝ち抜いていくためにも、苦しい状況に耐えていくためにも、確固たる目標は必ず必要になります。この目標が弱く、たいして執着しないようなものであれば「苦しい」「しんどい」と感じた瞬間に歩くのを辞めてしまうかもしれません。薬学部のゴールは薬剤師の国家資格取得です。この目標に対して強い執念を持って日々勉学に励むことができる人こそが、薬学部に向いている人であるといえるでしょう。
薬学部に向いていない人は?
とにかく勉強のイメージが強い薬学部ですが、どのような人は向いていないといえるでしょうか。自分の時間効率を確保するためにも、「向いていない」と判断できるポイントを紹介します。
勉強が嫌いな人
前にも述べた通り、薬学部で必要なことは「ひたすら勉強」です。人にはそれぞれ得手不得手があり、運動が得意な人もいれば勉強が得意な人もいます。細かな作業が得意な人やパソコンが得意な人など、適材適所があると思います。薬学部においては「嫌がらずに勉強ができること」はマストです。そのため、勉強が嫌いだという人はそもそも薬学部に向いていません。
医学部に未練がある人
薬学部に入学する人の中には、「実は医学部に行きたかった」という人もいます。しかしながら医学部に合格できず、仕方なく薬学部に来た・・・という人は遅かれ早かれ辞めていく傾向が強いです。医学部への夢が捨てきれず、常にコンプレックスを抱えているような人は見の入った勉強ができないようです。医学部に未練を感じているような人は、妥協して薬学部に入るよりも浪人して再受験を考えた方がよさそうですね。
薬学に興味がない人
薬学部は薬学を専門に学ぶ学部です。先にも述べた通りひたすら勉強が必要になる薬学部ですが、そもそも薬に興味がなければ勉強に対するモチベーションも確保することができません。薬学部は「やりたいことは決まってないけど、とにかく大学に入ってみる」という感覚で選ぶ学部ではないのです。薬学に興味がない人は、確実に薬学部に向いていません。
まとめ
「薬学部はきつい」という印象を持っている人は多いと思いますが、やはりポイントとしては「勉強」の一言に尽きます。6年間という大学生活を、常に勉強第一に考えながら取り組めるメンタル・モチベーションや環境を整えられるかどうかが、薬学部に向いているかどうかを判断するためのポイントと言えるでしょう。
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